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お客様の声 - 株式会社みずほフィナンシャルグループ様

株式会社みずほフィナンシャルグループ様

 【ご担当者】

人材・組織開発部 ダイバーシティ・インクルージョン推進室

室長 柳川様/落合様 森脇様

【インタビュアー】

前原はづき(ライフ・ポートフォリオ代表取締役)


導入プログラムの概要

内容 育休復帰者向けキャリア研修
実施時期 復帰後半年を目安に実施
対象者 育休を1か月以上取得した方全員(男女)
対象人数 約1,000名

※育休中・育休復帰前にも任意参加でフォローアップセミナーを実施

プログラム導入の背景

育休中・復帰直前・復帰後半年と手厚い取り組みをされていらっしゃいます。その問題意識や育児との両立支援に対する想いをお聞かせください

落合さん:

ライフ・ポートフォリオさんのプログラムは、もともとみずほ証券で導入していましたが、2021年度からフィナンシャルグループ・銀行・信託・証券・みずほリサーチ&テクノロジーズの5社共通の取り組みとして拡大導入させていただきました。

 

〈みずほ〉はグループ全社の規模が大きいため、育児両立中の方も相応におり、毎年1,000人規模の人が新しく育児休業を取得しています。

法令を上回る様々な制度が充実していますが、今までは制度を使ってとにかく働き続けましょうといったメッセージを出していました。ですが、これからの時代はさらに一歩踏み出して、「中長期的なキャリアを自ら描いて、成長しながら働き続ける」ことが大事だと伝えたいと思っています。

 

育児両立のセミナーの中で、ライフ・ポートフォリオさんにお願いしているのは、育休中と復帰直前と復職後のタイミングです。育休に入る前は、我々が内製したeラーニングを実施しています。

産育休の前・中・後で、一気通貫して「中長期のキャリアを考えることが大事」というメッセージを伝えることで、皆さんが育休前や復職前のタイミングで感じる両立に対する不安を払しょくしていきたいです。

  

落合さん:

特に復帰直前のセミナーでは前原先生からもレクチャーいただいていますが、「育休中は復職に向けた準備期間」ということや「パートナーとキャリアや役割分担について対話する必要性」など、このタイミングで伝えたいことがたくさんあります。

復帰してからだと「今更言われても…」という面もあると思うので、前もって手厚くパッケージで施策展開をしています。

 

柳川さん
柳川さん

柳川さん:

私はダイバーシティ・インクルージョン推進室(以下、DI室)の室長として、重要なテーマの一つとして、女性活躍に取り組んでいます。今まで部店長以上の管理職に昇格していく女性というのは、男性と同じ働き方をする、超パワフルな、誰が見ても…という人がほとんどでした。けれども、これからはそうではないと思います。男性と同じ(残業ありき)ではない働き方の世代が昇格していく中で、両立というテーマは切っても切り離せない問題だと思っています。

 

出産前は仕事と自分のことを考えていたけど、子どもが生まれた瞬間に急に優先順位が変わってくる。特にダブルインカムだと、お金や仕事の優先順位も変わってしまう。その点について擦り合わせ方を伝えて、イメージができるようにしておかないと、やはり女性活躍は進まないなと、今改めて思っているところです。

当社プログラムのどのような点が導入の決め手だったか

5社合同の1,000人に対するプログラムとして当社のプログラムをご導入いただいた決め手をお教えください

落合さん:

両立者といっても一人一人、環境や状況が違う中で、 一般的なキャリア研修の内容でいきなり「キャリアを考えましょう」と言われても難しいのではないかと思います。 御社のセミナーでは、目の前のことだけではなく、最初に「人生の時間軸で考えましょう」と伝える点がとても良いと思っています。

また価値観の3つのタイプ「ビジネス重視」・「バランス変動」・「ライフ重視」について考察することで、自分はどんな価値観をもって両立したいのだろう、自分の立ち位置からどんな工夫をしたらいいのだろう、と考える点も導入の決め手ですし、受講者からも好評です。

 

お話を伺っていると御社の新人事制度『かなで』と親和性があるのかなと感じたりもします

 

落合さん:

今、みずほグループでは「自分らしく」をキーワードに、新人事制度『かなで』を運用しています。成長に向けたサイクルを回すためには、自分自身の立ち位置や中長期的なキャリアについて主体的に考えることが重要です。このような考え方を育休中から復職後までのセミナーのタイミングで本人にしっかりと伝えることが出来ますし、現状を把握して言語化する「状況パラメーター」(※セミナー中のワーク)を、事後課題で上司と共有・対話していく点は、私たちが理想としている『かなで』の世界観とマッチングしています。

 

評価いただいている点

プログラムの中で評価している点や印象的な点をお教えください

 

落合さん
落合さん

落合さん:

最初に職業人生全体の話がある点です。私自身も両立者なので、過去にこのセミナーを受講したのですが「もう自分は30代半ばだし」と思っていました。でも「意外にまだまだこの先に人生があって、子供が手を離れた後もまだこんなに時間がある」と感じました。そこで何かやらないと、もったいないという気持ちが出てくる。

今できる成長の幅は人によって違うと思いますが、今いる場所でできる成長をやっていかなきゃいけないということに、気づかせてくれたと思います。

 

また、私がセミナーを受講した時はDI室ではない他の部署にいましたが、 次の年に手を挙げて今の部署に異動をしてきました。実はこれもセミナーの後押しがあってのことです。「状況パラメーター」のレクチャーで自分の状況を確認した時に「今年は挑戦する年」ということを自覚しまして、異動希望の手を上げました。

 

森脇さん:

私が初めて御社のセミナーを受講した時に一番記憶に残ったことは、前原さんが、キャリアを考える上で大事な要素として「時間」に着目していたことです。自分の職業人生を逆算して自分自身のキャリアを構築していく時代になったからこそ、今の若い人たちにはキャリアを長期の時間軸で考える意識を大切にしてほしいと思っています。

やはり若い人たちはこの先が長いし、いつどこで自分の能力を成長させておくのか、そういった点も含めて人生100年時代のキャリア教育と復職者セミナーがうまく相まったと感じます。そういった意識をもって20代、30代の時間を過ごせたら、その後の発展性はとても広がりがあると思います。

人材が減っていく中においても、強い人材が生まれていくのではないか、という想いがあります。

 

 

実施して、受講者の反応などの反響

受講者の反応やコメントで、印象的なものや主催者側として嬉しいコメントがあれば、ぜひお教えください

 

落合さん:

実施後アンケートでは、「復帰者セミナーに呼ばれた時は、早くフルタイムに戻して上を目指そうというキャリアセミナーだと思っていたけど、良い意味で違った」という回答がよくあります。「自分の価値観や想いを大切にしながらも、今いる場所で成長することが大事だということがわかりました」というコメントもいただいています。さきほど挙げたように「自分の価値観がそれでいい」、「どう行動したらいいのかがわかった」というコメントが多いですね。受講者にとっても、上から言われてやるのではなく自分で思わず動きたくなるような、自分が成長するためにこうしてみようかな、と思わせてくれるところがあります。

他にも「ちょっと意識を変えてみようと思いました」というコメントをたくさんいただいています。小さなアクションかもしれないですが、行動変革の意識に繋がっていると思います。

 

 

森脇さん:

面識のある課長・次長陣からも、「このセミナーは、本当にやってもらってよかった」という声をもらっています。

キャリアデザイン研修は数々ありますが、受講者たち・上司にとって実態に即したと言うのでしょうか。自己効力感が強まるような、小さな一歩となる身近な目標を事後課題として出している点も、好評の元になっていると思います。

 

本当は、直属の上司が指示したかったところだと思いますが、日々の忙しさの中で小さな一歩のフォローまでは、なかなか難しいのだろうと想像しています。 だからこそ、セミナー後の事後課題報告で、とても満足感が高かったことに納得がいきます。私自身も、本当にセミナーを導入してよかったと思いますし、現場の一助になっているという点でも感謝しております。

 

 

落合さん:

受講者ではありませんが、セミナー導入前に復帰をして受講対象から外れているワーキングマザーからも、「私も受けたかった」という声をよくいただきます。やはり一般的なキャリア研修とは違う、両立の視点からキャリアを考えるという点は、受講者側のニーズがあると感じています。

 

講師としての魅力や評価

講師としての魅力や評価をお聞かせください

 

落合さん:

実は(コロナ禍でオンライン化したため)直接お会いするのは今日が初めてなのですが(笑)、いつもオンラインの画面越しでも、明るくて気さくな人柄がすごく伝わってきます。

 

前原先生もお子さんが2人いて、一度セミナー中に、「子どもが熱を出して、今家で夫がみています」なんてお話しをされていた時があるのですが、そういった前原先生のリアルな両立状況の中で受講者もセミナーを受けている。受講者にとっても、今まさに同じように両立をしている、ある意味先輩であり、その分野に知見のある方からのアドバイスは一番刺さるのではないかなと思います。

 

セミナー内でも、ご自分の小話的なお話をされていますよね。我が家はこうやっていますよ、私のママ友はこうですよ、といったお話。そういうところも受講者にとっては実体験が参考になりますし、イメージがつかみやすいと感じます。受講者が不安に思っていることを、こうやればできますよ…と口で言われるだけよりも、実体験をもって実際にやっている人からお話が聞けるということは、とてもプラスだと思っています。

 

柳川さん:

私も子供がいるのですが、育児休暇から復帰すると、毎日どうやって生活を回していくかで精一杯になってしまう。しかも子供の成長に伴ってステージが変わっていくと、日々悩みも目まぐるしく変わっていきます。そんな中で前原先生から「ちょっと先にこういうことが起こるよ、でもその時にあまりあたふたしないでね」と教えてもらえることは、とても心強いと思いました。我が家は今小学校6年生で、残念ながらセミナーを受講できなかったのですが、私も受講したかったなと思います。  

 

当社への期待や要望

当社への期待やご要望をお聞かせください

 

落合さん:

〈みずほ〉は冒頭にもお話したように、両立の前・中・後で、一気通貫でしっかりとメッセージを伝えていこうと考えています。今年度(2023年度)下期は、昨年度の前原先生の「育休中セミナー」受講者が、「復帰後セミナー」を受講します。同じ講師から、一貫してセミナーを受講できるという点も、とても良いと思っています。引き続き、フォローしていただきたいと思います。

 

期待としては、昨年の法改正によって、男性育休にフォーカスが当たり、今後どんどん男性の参加者も増えていくと思います。また育休中のセミナーではパートナーと一緒の参加を促しており、1人で抱え込まずにパートナー・家族・上司・外部サービス等、周囲をいかに巻き込んでいくかも重要になってくると思います。その点についても一緒に色々と施策を打ち出していければなと思っております。