お客様の声 - 中外製薬株式会社様
中外製薬株式会社様
【ご担当者】
人事部 課長 ダイバー推進室 室長 佐藤様
人事部 ダイバー推進室 別所様
【インタビュアー】
前原はづき(ライフ・ポートフォリオ代表取締役)
導入プログラムの概要
内容 | 管理職向けマネジメント研修 |
実施時期 | 2019年~ |
対象者 | 時短勤務の社員を部下にもつ新任管理職、希望する新任管理職 |
対象人数 | 100名まで |
プログラム導入の背景
ダイバーシティ推進室の実施するマネジメント研修(多様な部下マネジメント研修) として当社のプログラムをご採用いただきました。 プログラムの検討にあたって、当社のどんな点を評価いただいたのかお教えください
別所さん:
始まりは2016年に東京・大阪の2拠点で女性向けの育休復職者セミナーをお願いしたことでした。翌年は年齢・性別・育休からの復職等の制限をなくして広く参加者を募ったところ、子育て中の男性やマネジャーなど、予想よりも多く男性が参加し、男性にもニーズがあることがわかりました。
その後、仕事とプライベートの両面から今後のキャリアについて考えることを目的とした「ライフタイム・キャリアセミナー」を、いくつかの拠点へ展開していきましたが、男性社員やマネジャーからの申し込みもあり、年齢性別関係なく幅広い方々にご参加いただきました。
どの拠点でも満足度はとても高く、受講者からの要望もあり、2018年には労働組合と連携し、労使研修会でも開催しました。約200名の参加者がいましたが、半数がマネジャーであったため、マネジャーの皆さんに、ぜひ知っていただきたい、生産性向上のためのタスクマネジメントのポイントが学べる「タスク・ポートフォリオ」のコンテンツを盛り込んでいただきました。
この労使研修会がきっかけとなって、職場の相互理解に繋げていくに有効なコンテンツであると考え、「多様な部下マネジメント研修」として、マネジャーを対象に実施することにしました。
当社プログラムのどのような点が導入の決め手だったか
本プログラムは、2019︎年の導入以来、︎5年間継続して実施いただいています。
その背景や想い、問題意識を改めてお聞きかせください
別所さん:
初年度は全てのマネジャーに受講していただくために、5回の開催をお願いしました。翌年からは新任マネジャーを対象に実施し、これまで5年間継続して実施しています。
佐藤さん:
女性活躍推進においては、仕事と育児の両立を実現する仕組みや制度はかなり充実してきていますが、まだまだ課題はあると考えています。当社では、指導的立場の女性が増え、意思決定の場面で性別に関わらず活躍している状態を目指していますが、キャリアを考えていく上で、育児期間をどう過ごすのかについて、ご本人もマネジャーも悩まれています。将来のキャリアについて考えることはとても重要ですが、そのためには、マネジャーの関りはとても重要ですので、マネジャーを支援するために、この研修を継続しています。
別所さん:
特に、短時間勤務者に対する業務アサインに悩まれているマネジャーは多く、時短勤務者ご本人は、目の前の仕事と育児に忙しく、将来のキャリアプランについて考える余裕がない方が多いのが、実状だと思っています。
前原さんの研修は、マネジャーが部下に対して「自分の人生ってどう考えていくの?」と考えることを促す内容になっています。
業務アサインや仕事と育児のバランスのとり方、そして部下が仕事にエンジンをかけるタイミングへのアプローチ方法など、マネジメントをするうえでのヒントが多く詰まっていると思います。
評価いただいている点
実施して、受講者の反応などの反響(代表的なアンケートコメント等)で印象的なものがあればお教えください
また、ご担当者として印象的な内容がありましたら合わせてご感想をお教えください
別所さん:
グループディスカッションが多いため、マネジャー同士で悩みやノウハウを共有し合い、相談できるところが好評です。
また、部下の今後のキャリアを考えることに焦点を当てた研修ですが、マネジャーご自身が現在と将来の時間の使い方を考えるようになったという声が多数寄せられます。
この意識の変化でマネジャーと部下の理解が深まると思いますし、育児から手が離れる10年~15年後を見据える視点をもつことで、良い効果が得られると感じます。
「働き方の3つの志向」の解説では、例えば「ビジネス重視型」で働いてきたマネジャーの方には、「ライフ重視型」の理解が難しい場面もあると思いますが、志向が異なる部下とのコミュニケーションや、声掛けの具体的なポイントを学べて参考になったという声もよく寄せられます。
この研修は時短勤務している部下を持つ新任マネジャーは必須参加とし、その他のマネジャーは自由参加にしていますが、プログラム内容は全ての部下に通じるため、時短勤務以外の部下の方にも、それぞれに応用ができるという声も多くいただいています。
佐藤さん:
部下との対話の必要性を改めて感じ、その実践の参考となるプログラムになっている点が、良いと思っています。研修中のマネジャー同士の会話で「多分こう思ってるんだろうだけど、話を聞いてみないとわからないな・・・」という発言をよく耳にしますが、この「聞いてみないとわからない」を大事に、部下との対話につなげていただきたいと思っています。
講師としての魅力や評価
講師の前原の印象や評価をお聞かせください
別所さん:
事例が豊富な前原さんですので、説得力がある研修になっていると感じます。何度も研修を見ていますが、毎回新たな気づきがあります。
事後アンケートでは、「ビシッと言ってくれる厳しさのある良い講師だと思う」というコメントも寄せられました。
佐藤さん:
マネジャーが抱える悩みや状況に寄り添いつつ、しっかりと課題に向き合っていくことが大事だと伝えてくれています。
何となく知識を得て終わる研修ではなく、日々のマネジメントに活かしてほしいという想いが感じられ、叱咤激励をしてくれるところが良いと思っています。
当社への期待や要望
今後の当社への期待や要望をお教えください
別所さん:
ライフ・ポートフォリオという考え方は非常に有用だと考えていますし、今後もその考え方の根幹は変わらないと思います。過去の自分が現在の自分を、そして現在の自分が将来の自分を形作っていくという意識は、皆さんも納得のいく大切な考え方だと思います。
今後も社会全体に広めていっていただきたいです。