健全な欲望と、自分への信頼感
今月予定している営業セミナーにご参加になる方から
とてもクリティカルなご質問をいただき、つらつらと考えていました。
その質問と言うのは、以下。
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女性性に限らず
「がむしゃらにチャレンジして自分の可能性をぶち破りたい」
と思うような気持ちになってもらうためには、どのようなサポートができるか。
また、そもそもそういう気持ちは人生哲学、仕事哲学など、
本人の価値観からくるものだと思うが、
そもそもそれを会社が変えようとするべきなのか、または変えることができるのか?
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このために必要なものは、2点あるように思います。
ひとつは、 『健全な欲望』。
もうひとつは、
『自分は、自分と自分の環境を変える力を持っているという、
自分への基本的信頼感』
■「健全な欲望」について
ひとつめの「健全な欲望」というのは、文字通りの「欲」です。
仕事上の目標でも、プライベートの希望でも、物欲でも名声欲でも何でもいいのです。
今の自分では足りない、でもどうしても手に入れたい何かがある・・・・
そういった『欲』なくして、「今の自分をぶち破りたい!」という強いエネルギーは
生み出せないもののように思います。
ライフ・ポートフォリオのセミナーでは「人生で実現したいこと」を
とにかくたくさん書きだしてイメージしてもらうのですが、
それは、この「健全な欲望」をかきたてる意味があります。
ただ、欲に取りつかれて嫉妬や不満のカタマリになるのは問題です。
「健全な」と書いたのは、自分の欲求と能力と努力とを
上手にバランスさせることができる、ということですね。
■「自分への信頼感」について
そしてもうひとつの
「自分と自分の環境を変えられるという、自分への信頼感」
こちらの方は、少々根深い問題になってきます。
というのは、「サラリーマンである」という状態のなかで
「自分では自分の環境を変えられない」という無意識のすりこみを
行ってしまうケースが多いからなのです。
組織に属していても、自分の仕事、お客様、同僚、上司・・・・
そういった「環境」は自分の意思や関わり方で変えられる、
という意識を持ち、維持するのは難しい事ではあります。
それには、お勉強や正論や精神論ではなく、実際に身近な存在として
環境に主体的に関わりながら、変化を生みだし楽しんでいる人物
・・・「ロールサンプル」をたくさん知っているかどうか、カギになります。
ですから、「会社が変えられるか」という点は、イエスでもあり、ノーでもあります。
ただ、変えるための伏線をはり、変化の確立を高めることは、
確実に「できる」といえるでしょう。
現在、女性の交流会「うるっぷ」は会としてのイベント活動は
休止中になっているのですが、やはり相互に「健全な欲望」を刺激しつつ
「自ら環境を変化させて楽しむ」スタイルを体現している集団というのは
得難いものだなあ・・・と思います。(手前味噌ですが)
まだ構想段階ですが、「うるっぷ」をリスタートする形で
女性にとっての”ロールサンプル”が集まる会を作りたい
そんなことまで考える問いでした。
すこし尻切れトンボですが、今日の雑感でした。
よい質問をくださったお客様に心からの感謝しつつ。
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