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”意識の高い”男性へのお願い

 ~”中途半端”という言葉の残酷さと、完璧な両立という無理難題

女性のキャリア&ライフをテーマに活動していて
いろんな女性のお話をうかがうなかで、ときおり耳にする
『リスペクトとやさしさのつもりが、とても残酷な応援のことば』

意識の高い男性ほど言ってしまいがちな言葉があります。
よく聞くパターンを2つ、ご紹介します。

■ 『育児も仕事も』は、中途半端?

仕事で活躍している男性ほど、『育児も仕事もがんばる』というパートナーに
「それでは、両方とも中途半端になってしまうんじゃない?」
・・・と、”素朴な”コメントを言ってしまうケースがあります。

でも、でも、そうではないのです。

女性にとって、育児もキャリアも・・というのはものすごくチャレンジングで
「もしかしたら、両立はしきれないかもしれない・・・」という不安を抱えながらの
MAXに振り切った、高いたかい目標設定なのです。

だからどうか、「中途半端になっちゃうんじゃない?」なんて”批評”しないでください。
ぜひ、あなたのパートナーが、あなたのために素敵な家庭を作りながら
彼女のキャリアも実現できるように、サポートしてあげてください。

ほんの10年ほどの「育児」の期間を、上手に乗り切れるように
一緒にがんばってあげてほしいと思います。

■ 自分自身のキャリアを作って自立するべき?

家庭に入ったパートナーに対して、「経済的な自立をするべき」
「これからの女性はキャリアも伸ばすべき」と正論を言うときは
その前にほんの少し、立ち止まって考えてみてほしいのです。

彼女が仕事を辞め家庭に入ることで、あなたの家はより
居心地のよい、あたたかな場所になったのではないでしょうか?

彼女は、あなたに対する全幅の信頼をもって、
自分自身で稼ぐのではなく、「家族というチームとして暮らしていく」という
彼女個人にとっては、とてもとてもリスクの高い選択をしてくれたのです。

自分自身の「キャリア上の可能性」と「経済的安定」を手放して
育児とあなたのサポートを一生懸命がんばっているひとに対して
「キャリアを持って外で活躍するべきだ」というのは
一見、「理解があって」「相手の可能性を尊重している」言葉ですが
ずいぶん残酷で、過酷な要求かもしれないのです。

少し立ち止まって、「それは、いま言うべきことなのか」を考えて
パートナーの希望も聞きながら、チャレンジの時期が来たときに
しっかりとサポートをしてあげて欲しいと思います。


ワーキングマザーの場合と、専業主婦ママの場合、それぞれのパターンです。

既婚の方だけでなく、これからパートナーとの暮らしを始める方も
参考にしていただければ幸いです。