~仕事を続けるための二律背反のヒント
昨日、うるっぷ懇親会の報告をアップする中で
facebookCOOのシェリー・サンドバーグさんのスピーチを紹介しましたが
そのなかで、とても胸にせまる教訓があったので、
少し突っ込んで、とり上げてみたいと思います。
シェリ-・サンドバーグさんの3つ目のアドバイスの中で、
こんな話がありました。(前原の解釈の要約です)
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多くの女性は、家庭を作り、子供を作る事を考え始めたとたん
まだ不確実な未来に向けて、”時間を確保"しようとする。
その結果、自分から手を上げなくなり、キャリア上のチャレンジを見逃し、
少しずつ現状維持を選ぶようになってしまう。
一方、子供を育てながら働くということは、
時間的にも精神的にも、タフな状況に直面するし
時には、子供に対し罪悪感を感じてしまうこともある。
その時、仕事を続けようとがんばる原動力・モティベーションの
源泉となるのは、やりがいのある”仕事”そのもの。
くわえて、周囲からの感謝や承認や期待、
ときには「責任」さえも、大きな力になってくれる。
しかし、子供を授かるずっと前にチャレンジを止めてしまった人は
自分の能力を活用しきれない、飽き飽きした仕事しかする事ができない。
(その結果、自分にとってより重要な家庭を選び、仕事を辞めてしまう)
だから、不確実な未来に向けてブレーキを踏んではいけない。 』
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女性のライフプランを考える中で、多くの人が抱える悩みを
見事に切り分けてくれるアドバイスだと感じました。
「仕事」と「育児(+家庭)」という役割の両立は、
のんびり自由自適に楽しい事ばかり ・・・ であるはずは、ありませんね。
そのとき、過去の自分の挑戦の結果手に入れた”仕事”そのものが
とりもなおさず、仕事を続けるエネルギーを与えてくれる。
このことは、ライフ&キャリアプランを考える上で、
とても大きなヒントだと思います。
育児に手がかかるのは、ほんの10年くらいのこと。
その後の、40代・50代、そしてその後の自分の人生を考えれば
「仕事」という要素を、人生からなくしてしまうのは本当にもったいない事ですし
場合によっては、「人生後半、やることなくてスカスカ」になりかねません。
そのためにも、20代、そして30代のうちに
どれだけチャレンジをできるか?
これは、「兼業主婦」を実践する私としても日々悩ましいテーマですが
スピーチからたくさんのエールを受け取りました。
いつまでも、心から「働きたい」「仕事がしたい!」と思い続けられるよう
いまは、全力疾走で仕事をするべき時です。
躊躇しているヒマは、ありません。
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一方、この話を考える上で、企業の女性に対する「配慮」は
どうなのだろう?という疑問が生まれてきます。
まだまだ、育休明けの女性に対する「配慮」として
”負荷の少ない”仕事・職場に異動する会社も少なくありません。
その事が、かえって働き続けようと言う女性の意欲を
削いでいるのかもしれない・・・・
そんな事も考えさせられるメッセージでした。
このスピーチは、いつか子供を授かりたいと考えている
すべての働く女性(そしてこれから働く女性)に見てほしいと思いました。
まだご覧になっていない方、ほんの10分ちょっとの映像です。
ぜひ、こちらから、どうぞ。
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