「かんばればできることを、がんばりすぎない」
昨日は《うるっぷ》のロールサンプル懇親会の第一回。
ゲストは、私が大変お世話になっている大先輩・澤谷みち子さん。
少人数でお茶をしているようなリラックスムードのなか、澤谷さんのパワフルかつ明快な生きざまをじっくりお伺いすることができました。
澤谷さんは、「スチュワーデスは30歳が定年」という時代に、全日空の札幌空港の地域限定職として入社。結婚したら退職が当たり前と考える同僚・上司の中で、結婚・出産後も働き続けるという選択をしました。
「空港の仕事はシフト勤務で、難しいかと思っていたけれど、思いのほか何とかなった。
むしろ、シフトで家を空けることで、”物理的にできない状態”にいることで、夫や両親と
自然と役割分担ができたことがとてもよかった。
いちばん大変だったのは、9時-5時の勤務だったころ。
大急ぎで子供を保育園に入れて出社して、走ってお迎えに帰る。
”がんばればできなくもない”せいで、”全部自分がしなくてはならない”状態になってしまった」
「『がんばれば、できる』ことをがんばりすぎないこと。
そうしないと自分が疲弊してしまうし、それは家族の関係にも悪影響を及ぼす。
そうじ・片付けがちょっとくらい行きとどかなくたって、仲良くいられる方が大事」
「子育ては夫育て。夫を巻き込んで、いかに協力してもらうか」
「仕事と育児の両立は、”見切りをつける”こと。
自分がやらなくても何とかなることは、家族や外部のサービスを利用すればいい。
そのなかで、仕事の優先順位の判断やタイムマネジメントの能力もどんどん磨かれる」
その他にも、etc,etc…
女性が働きながら家庭を築いていく上で、ためになる言葉が満載でした!!
同時に、ビジネス重視型の澤谷さんからは、後輩勢に厳しいアドバイスも・・・
「人生は長いし、子供はすぐ自分の世界を作る。
時短や育休の制度拡充を享受するのもいいけ
れど、それは同時に、仕事上の経験や成長を
遅らせるということ。
10年・20年後に、本当に”ほどほどの”仕事や
給与、権限で仕事をすることに自分が満足でき
るのか?を真剣に考えるべき。
管理職として人や組織を動かし、会社を動かす経験は、本当に面白い。
将来”本当なら自分だって・・・・”と悔しい思いや割り切れない思いをしないために
制度や支援策に甘えすぎないという意識も必要」
ついつい、”ワークライフバランス” という言葉をよりどころに
仕事はほどほど、家庭重視になりがちな後輩勢に、渇&エールをいただきました。
澤谷さん、本当にありがとうございました!
【追記】
澤谷みち子さん
HP/ブログ : http://soranofukasa.blogspot.com/
twitter : @soranofukasa
【参考情報】
澤谷さんの仕事人生を詳しく伺いたい方はこちら↓
「私の仕事道」 2/27(日)13:30~ @女性と仕事の未来館
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