参考図書 : ビジネス書の選び方&読み方
書店に行くと、膨大な量のビジネス書が並んでいます。より効率的に良書に出会い、学びにつなげていくため のちょっとしたポイントをご紹介します
ビジネス書の選び方
1 尊敬する上司・同僚・知人にお勧めの本を紹介してもらう
「この人はすごい」「見識がある」と感じる人にお勧めの本を紹介してもらうのが一番です。
紹介してもらったら即、購入しましょう。そして1か月程度のうちに読み終えたら、お礼と感想 を伝えましょう。そこからまた新しい本を紹介してもらえるかもしれません。
経営者や著名ブロガーの推薦する本、ビジネス誌の「ビジネス書特集」、日経新聞の連載 「リー ダーの本棚」(日曜朝刊/隔週掲載)も、同様に参考になります。
2 購入前にレビュー・書評をチェックする
ある程度、話題になった(一定数の人が評価した)ビジネス書であれば、ネット通販の該当ページのレビューや個人のブログ等での書評が多数アップされています。それらにざっと目を通す事で、書籍の概要や本の内容の「密度」がある程度分かります。
3 目次・まえがき・書籍紹介の内容をチェックする
店頭でもチェックできますが、ネット通販の書籍の紹介ページなどでも目次や書籍紹介(本によってはまえがきも)を確認できます。これらを見ることでも、書籍の概要が分かります。
4 書籍の「リコメンド」「合わせて買いたい」の機能を活用する
店頭で漠然と探すよりも、ネット通販の「リコメンド」「合わせて買いたい」で気になる書籍をチェックしておくことも有効です。特にスキル系の本に関しては、別の著者による同様のテーマのものを3冊程度読むと、だいたいそのテーマの全体像や押さえておくべき要素が把握できます。
ビジネス書の読み方
1 骨子が分かればOK
ビジネス書は文学作品ではないので、文言をひとつひとつ噛みしめて味わう必要はありません。各章で伝えたい骨子が分かればOKという気持ちで読みながしましょう。特に、アメリカのビジネス書は詳細な事例が長々と書かれている場合も多く、日本人には分からないローカルな話題だっ たりすることもあります。「木を見て森を見ず」にならないように注意しましょう。
(経営者やアスリートの信条・流儀・生き方の本はこの限りではありませんが、そういった本はライターが代筆しているものがほとんどです。また、論語・孫子等の古典に類するものは一般のビジ ネス書と異なり、自分の経験に照らしながら反芻して読む必要があります)
2 まえがきや、レビュー・書評でアウトラインを押さえてから読む
「選び方」にも書きましたが、まえがきやレビュー・書評を読むことでその本の概要が分かります。 アウトラインを理解してから読むと、読書スピードと理解度が飛躍的に上がります。
3 積極的に本を汚す(ページを折る/線を引く/メモなど)
受験勉強の参考書と同じで、きれいに汚さず眺めただけではビジネス書の内容は頭に入りませ ん。ページを折る、線を引く、メモを書き込むなどして、積極的に本を汚しながら能動的に読みま しょう。「きれいに読んで後で古本に売ろう」などというセコい考えは捨てましょう。1回の読書の密度、理解度が高いほうが、ずっとコスパが良いのです。
4 つまらない本は筋トレだったと思う
本は出会いです。当然「つまらなかった」「身の丈にあってなかった」という本とも出会います。 お金を無駄にした気持ちがするかもしれませんが、その分、「本の目利き力」が上がったはずです。読書に使った時間が無駄に感じるかもしれませんが、その分、読書スピードが上がったはずです。
つまらなすぎて(難解すぎて)読み進められないようなら、次の本に進みましょう。
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