参考図書 : キャリアアップのヒント
「書籍」は時間も場所も選ばず、安価に簡単に入手でき、一流のノウハウや考え方を学ぶことができる、最も費用対効果の高い学習方法です。ビジネス書を上手に味方につけ、ステップアップのヒントを手に入れましょう。
女性向けキャリア研修を企画される会社も多いですが、費用も時間もかかることであり、どうしても研修に盛り込むことのできる内容には限りがあります。
一方、書籍を読めば(研修ほどではないにせよ)自力で学べる知識・視点はたくさんあります。
自身のキャリアを考えるうえで、会社が研修を開催してくれるのを待つのではなく、自助努力で学ぶことも意識してほしいと考えています。
下記に挙げた本は、たくさんのビジネス書のなかでも特に女性がキャリア形成する上で知っておいて欲しい内容という観点で厳選したものです。「ハズレ」なく読めるラインナップですから、興味を持ったものから読んでみていただければと思います。
LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 100年時代の人生戦略

著者 : リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット / (翻訳)池村 千秋
出版 : 東洋経済新報社 価格 : 1,944円
ひとりの人が100年の人生を生きるこれからの時代、キャリアの描き方・学び方はこれまでとは大きく変化していきます。一生の時間軸でどのように働き、どのように生きていくのか―人生のフェーズを主体的に切り替えながら生きていく時代が始まりつつあります。
働くことに限らず、パートナーシップやコミュニティとのかかわりなど、豊かに生きることを考えるためのヒントが多く得られる本です。
抜擢される人の人脈力 早回しで成長する人のセオリー

著者 : 岡島 悦子
出版 : 東洋経済新報社/ダイヤモンド社 価格 : 1,620円
この本で言う「人脈」「抜擢」とは、コネやお世辞、中身の無い自己PRで有力者に覚えてもらい、引き立ててもらうことではありません。
自分が活きるチャンス・自分のやりたい仕事を引き寄せるための「自分マーケティング」のヒントが紹介されています。自分の潜在能力(ポテンシャル)に気付いてもらい、チャンスにつなげていくためには、自己分析と適切な発信が必要です。少し“タフ”な本ですが、セルフマーケティングの視点として非常に勉強になる本です。
働く女性が知っておくべき ビジネスファッションルール

著者 : 大森 ひとみ
出版 : ディスカヴァー・トゥエンティワン 価格 : 1,620円
ビジネスシーンでの女性の服装は、男性よりもずっと幅が広く、当人の趣味によって大きく異なります。それだけに服装という「ラッピング」ひとつで、あなたの印象を大きく変えることができる(変わってしまっている)のです。
女性ファッション誌のコーディネイトは“女性目線のオシャレ”であって、ビジネスシーンでは必ずしもプラスにはなりません。服装を味方につければ、服装ひとつであなたのプレゼンス(存在感・説得力・影響力)を高めることが可能です。
さあ、才能に目覚めよう 新版ストレングス・ファインダー2.0

著者 : トム・ラス / (翻訳)古屋 博子
出版 : 日本経済新聞出版社 価格 : 1,944円
長所と短所は裏おもて。自分の個性を欠点としてとらえクヨクヨしていても仕方ありません。自分とは全く異なるタイプの人に憧れても、自分が苦しくなるだけです。
本書は人の持つ資質を34に分類し、それぞれの資質の特徴を解説しつつ、「強み」としての活かし方と「弱み(欠点)」としてのカバーの仕方を紹介しています。
新品を購入すると、同封のIDでアセスメントが受けられ自分の強みとなる上位5つの資質を分析することができます。メンバーの特性理解・指導の参考にも。
※旧版と新版がありますので、購入する際は必ず「2.0」とついた新版を購入してください
女性管理職の教科書

著者 : 小川 由佳
出版 : 同文館出版 価格 : 1,620円
管理職になるとは、男性上司の物まねをすることではありません。マネジメントスタイルについては、人の数だけ流儀があるものです。また、一般的に女性が得意と言われるマネジメント手法もあると同時に、「女性はここが弱い」と言われる傾向もあります。
そして、本書は管理職になってからではなく、いま読んでください。上司の見え方も変わります。また、インプットして自分なりに考えた分だけ、あなたの人しての「幅」や「奥行き」が豊かになるはずです。
本書に関しては類書が多数ありますので、ご自身でも検索して複数冊読んでみてください。
大人の女はどう働くか?

著者 : ロイス・P・フランケル
出版 : 海と月社 価格 : 1,600円
社会に出るまでは、優等生として真面目に努力することで評価されてきたかもしれません。しかし、ビジネスの場で“優等生”であることは、自分を消耗させるばかりで評価や成果につながらないことも少なくありません。先生や親に気にいられるには「良い女の子(Good
Girl)」であることが役立つかもしれません。しかし、その「女の子」の意識や言動が、ビジネスウーマンとして敬意を払われ、責任を任され、能力を発揮していくチャンスを遠ざけているかもしれません。
本書は101の「無意識の失敗」が短いコラム形式でまとまっていますから、気になる項目から読むことができます。プロフェッショナルとして働く上で「無意識の失敗」をしていないか、確認してみてください。
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